2022年1月19日 12:00
松尾スズキによるプロデュース公演『ドライブイン カリフォルニア』、阿部サダヲや麻生久美子を迎え18年振りの上演へ
人生の悲喜こもごもが入り混じり、生きていくことの悲しさ、可笑しみを誘う本作。名優たちが演じてきた役柄を今回のキャスト達がどう演じるのか。前回、前々回を観た方も、初めて観る方も松尾ワールドが詰まった『ドライブイン カリフォルニア』に期待してほしい。
<作・演出:松尾スズキ・コメント>
そう言われても困る話をしてみたい。
今年二本目の再演である。その性急さに意味はない。
「自分にはこれしかないだのから、これで行く!」
そんなつもりはさらさらない。他人の脚本もやるし。
頑迷なこだわり。それは時に必要なのかもしれないが、わたしは歳をとるにつれ、むしろそれを捨て去りたい。
「同じ演目でも演者次第でこうも変えることができる!」
そう言いたい。
わたしは、こだわらない。だから考えもなしに再演を立て続けにやっているわけだ。
俳優たちは、どんどん歳をとり、どんどん入れ替わる。その残酷さの前では自分のこだわりなどどうでもいい。
ただ、今目の前にいる俳優たちがおもしろく演じ、客が喜んでくれればそれでいい。
その願いは、今回も叶うと信じている。
おもしろい脚本だからだ。
そんなことを各劇場で多数まかれるチラシでコメントしてしまえる。