くらし情報『古川雄大×谷賢一インタビュー 新感覚の舞台で、「言葉の迷宮」の虜になって』

2022年2月7日 17:30

古川雄大×谷賢一インタビュー 新感覚の舞台で、「言葉の迷宮」の虜になって

新派に翻案された『白野弁十郎』などを読んではいたので、話の枠組みはわかってはいたんですが、シラノという男が二重、三重にも演技をしていき、嘘と本当、代役であること、本人であること……といった点に非常にフォーカスして書かれているので、演劇をやっている人間への挑戦状のようにも感じますね。

――谷さんはこれまでも海外戯曲の翻訳を数多く手掛けて来られましたが、今回の、畳みかけるようなラップの言葉が盛り込まれている翻訳台本を拝見して、相当に難関な作業だったのではと感じました。どのようなことを意識して取り組まれたのでしょうか。

古川雄大×谷賢一インタビュー 新感覚の舞台で、「言葉の迷宮」の虜になって


谷そうですね、ご想像の通り、おそらく今までやったホンの中では一番時間がかかったし、いまだにちょっとずつ直しているのは僕にしては異色なことで。普通は書斎で完成させて、稽古場ではほとんど変えないんです。NTライブの映画ではマイクを使うシーンが多くてラップのイメージが強いんですが、よく見るとラップじゃない詩の形式を使っていたり、単純に口上の切れ味の良さで勝負しているところもあって、全部ラップにすればいいというものでもないんですね。日本語のさまざまな面白さや切り口を見せていきたいなと思って翻訳していきました。

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