2022年2月7日 17:30
古川雄大×谷賢一インタビュー 新感覚の舞台で、「言葉の迷宮」の虜になって
もう自分の引き出しがすっからかんになるまで開けてまわる……といったことを続けています。だから苦しんでいるのは英語の難しさではなく、日本語の奥深さと言えるかもしれません。なのですごく苦労しましたけど、楽しかったです。ぜひいろんな人に読んで、聞いて、見てもらいたい台詞になっていると思います。
――まさしく、井上ひさし風の切れ味の良さを感じて、さすがだな!と……。
谷ハハハ、いえいえ〜足元にも及ばないです(笑)。でも、井上先生の言葉に対するユーモアは、作家は皆、憧れますよね。
「稽古場での古川さんはものすごく勇敢」(谷)「もう飛び込んでいくしかないな、という感じです」(古川)
――古川さんは、谷さんの翻訳台本の言葉にどんな感触を得ていますか?
古川そうですね、言葉に対していろんな感情が出て来ています。
とても残酷なものでもあり、愛しいものでもあり、素晴らしいものでもあり……みたいな。この言葉の裏側にはいろんな感情が渦巻いていて、この台詞になっている。その感情を言葉にして伝えなきゃいけない難しさを今、すごく感じていて。言葉の可能性は無限だな、とも思います。
谷稽古場での古川さんはものすごく勇敢で、本当に素晴らしいですよ。