伝統の舞台『人間合格』に主演として立つ。劇団EXILE青柳翔が語る覚悟の思い
東京の学生下宿で出会った新劇研究生と非合法運動の活動家、そして青森の大地主の次男、津島修治(太宰治)。男3人の友情も、この舞台のキーワードだ。
「3人とも違うキャラクターですが、内側に熱いものを持っていて根っこの部分では通じている。お客さんにもこういう関係性っていいなと思ってもらえるように頑張りたいです。僕自身は学生の頃、政治や世の中に対する不満が小さかった気がするんです。学生運動も経験したことがないので、時代についても調べながら演じたいと思っています。
みんなで思想のことを語っていて、熱苦しいんだけどかわいげがあるのも魅力的なのかな、と。酔っ払った劇団員の演技論にも見えるところがあるので、そういう面白さみたいなものを出せたらいいなと思っています(笑)。
僕はそんなに友達もいないですし、激論を交わし合うタイプではないので、役としてそれができるのはすごく楽しみです」
2019年には『MONSTER MATES』『ハムレット』の舞台に立ち、そして今年は劇団EXILEの『勇者のために鐘は鳴る』で振りきった芝居を見せた。俳優としての歩みを止めないためにも、「舞台の仕事で継続的に揉まれていきたい」