ねぐせ。、Cody・Lee(李)と祝ったリーガルリリー結成10周年記念公演「ロックという宝物の中に今日一日を入れたい」
がサポートメンバーを伴い6人編成で登場。リーガルリリーとはこのアルバムの収録曲でもある「生活」にたかはしほのかがゲストボーカルで参加していることでもお馴染みだ。高橋響(vo/g)の自己紹介と全員が声を合わせる4カウントから「涙を隠して(Boys Don’t Cry)」がスタートする。インディ/サイケ感のある力毅(g)の音色とガレージっぽいニシマ ケイ(b)のフレーズが特徴的で耳も目も惹きつけられる。
Cody・Lee(李)
かと思えばシティポップ調の「異星人と熱帯夜」のようなポップチューンでウォームに包み込んだり、組曲風に展開する「烏托邦」のようなプログレッシブな曲を堂々とライブで展開していく胆力に瞠目させられる。フジファブリックやくるりといった先人のロックのおもしろさと、フィッシュマンズのダブ感、TOKYO No.1 SOULSETの日本語表現などの影響が端々に伺えるこの大曲。徐々に高まっていた熱量が大きな拍手と歓声に表れていた。
高橋響(vo/g)
力毅(g/cho)
MCは中盤に高橋が発した「リーガルリリー10周年おめでとうございます」という祝辞のみ。「生活」で積み上げられていく日常の描写とその愛しさに胸苦しささえ感じさせ、高橋のソングライティングと端正な演奏が染み込んだ。