【ライブレポート】the dadadadys、対バンツアーファイナルでキュウソと競演「今日のライブ、よく目に焼きつけておけよ!」
哀愁漂う「waiting for us.」を経て、teto時代の「9月になること」、「Pain Pain Pain」と畳み掛けると、場内の温度は一気に上昇。バンドもギアをグッと上げるようにエモーショナルな演奏を叩きつけていった。
yucco(Ds)
ここで再び新曲「k.a.i.k.a.n」を織り込み、捲し立てるヴォーカルを筆頭に緩急溢れるサウンドで魅了。曲名通り、内側から突き上げてくる衝動力は凄まじい限りである。本編は残り3曲となり、「このツアーで一番伝えたい曲!」と言った後、「らぶりありてぃ」を投下。メランコリーなギターをイントロに、一語一句をしっかり伝える歌声に心を掻き毟られる思いだった。また、愛くるしいポップさも兼ね備え、楽曲の良さにグイグイ引き込まれてしまった。その流れで「恋」、「ROSSOMAN」と繋ぎ、ありったけの感情を放出するスパークぶりにただただ圧倒。
演奏を終えると、アンコールを求めるクラップは鳴り止まない。バンドが姿を見せると、teto時代の「トリーバーチの靴」、「拝啓」と性急なナンバーが続き、一枚岩と化したバンドアンサンブルに鳥肌が立つほどの興奮を覚えた。
本来であればこの2曲で終わりの予定だったものの、またしても観客はクラップで再々登場を待ち続ける。