2021年12月27日 15:00
超特急が結成10周年を祝うワンマンライブ開催、20分超のロングメドレーで10年を振り返る
では、歌詞を表すような手の動きも巧みに、どうにもならない“片道”の恋模様を切なく描写。「霖雨」でも波打つ白布とコラボレーションする情感たっぷりのダンス、そして床に膝をつき、今にも泣きだしそうなほどの哀しみを堪えたタカシの歌唱が、切なすぎる物語を創り上げる。
タカシ
しかし、そのシリアスな空気を、ダンサーのみで歌唱という史上初の挑戦を為したロシアンハードベース曲「Добрый день(ドーブリジェン)」が一掃。ヤンキー座りでダンサー4人が現れ、コサックダンスも取り入れたステップでアグレッシブに魅せると、最後にタカシが現れて無表情のまま揺れるというシュールな展開は、最新アルバムの収録曲ながら早くも強力な戦力になりつつある。
そして飛び交うレーザー光線の立ち込めるスモークのなか、近未来感を醸す「Time Wave」に、ユーキの豪快なアクロバットから火花がスパークする「Time of GOLD」を連ねたタフなダンスリミックスで“時”を巻き戻すと、天空から白の世界へと着地する5人の映像が。LEDモニターの中で、これまでリリースしてきた作品が踊る5人の頭上に回り、そのタイトルが5人に吸収されるという劇的な流れで、いよいよ歴代の全CDシングル曲を並べたノンストップメドレーがスタートする。