ASKA「今しか歌えない歌を」コロナ禍での“新しいリアル”を語る【ロングインタビュー】
これから先のツアーは、41年、42年、43年……以降ずっとその時々までの『ありったけ』なんだと。自分がそれまで作り出してきた曲をツアーごとに一番いい形でセットして各地をまわるっていうやり方がベストだなと思っています。だからこれでツアーのテーマを毎回考えなくてもいいんだなって(笑)。テーマは毎回『ASKA』であればいいんだって、ある意味吹っ切れましたね。
ーーその流れであえてお訊きしますが、今回映像作品としてリリースされるツアーには、『higher ground』というタイトルが付けられています。ここに込められた意味は?
ASKA:これはですね、CHAGE and ASKAの時に作っていた曲なんですよ。意味としては、〝高みを目指す〟っていうことで、言葉としては割合誰もが使いたがるものではありますよね。何においてもそうだと思うんですけど、例えばアルバムタイトルを付けるのに、この曲が一番意味を持っているからアルバム全体のタイトルにしようっていう人はそんなにいないと思うんですよ。
やっぱり目と耳から飛び込んでくるインパクトでアルバムタイトルって決まってくるものなんです。だから今回の『higher ground』というタイトルもそうですね。