ASKA「今しか歌えない歌を」コロナ禍での“新しいリアル”を語る【ロングインタビュー】
耳に飛び込んでいける音を持った言葉に感じました。それと『higher ground』という曲をこの形でやりたいという思いがありました。
ーーそこはどうしてですか?
ASKA:前にアンプラグドを代々木第一体育館でやったときに、『RED HILL』と『higher ground』がセットリストの中でもすごく喜ばれたんですよね。そのときは、弦はカルテットでした。今回は15人のストリングスと、さらにバンドがいて、ものすごく重厚な音がイメージできました。
ーーこのツアーの映像収録に関して、今から考えるとちょっと信じられないようなミラクルが起きましたよね。というのも、最初の予定では、最終公演の熊本での収録を考えていたと。ですが実際には2月11日の東京文化会館大ホールの模様が収められました。
ここの変更の意図について、これは新型コロナウイルスの感染が広がっていった状況と関係があるんですか?
ASKA:ないです。もともと熊本は特別公演で、1日増やしたんです。今おっしゃったように、シューティングを最終日の熊本にしようとしていたんですけど、特別公演の意味合いが何かと言うと、2016年の震災です。2011年の東北の大震災は、何かしら今も復刻向けて日本中が応援しています。