ASKA「今しか歌えない歌を」コロナ禍での“新しいリアル”を語る【ロングインタビュー】
その頃からチャリティーやボランティアへの意識というのは僕の中には根付いていて、だから今回熊本に向けて義援金を募るために公開リハーサルを有料で行うというのはまったく迷うものはありませんでした。
ーーASKAさんがそこまでチャリティーに対して強い思いを持たれる、その原動力は何ですか?
ASKA:やっぱりここまで好きなことを仕事としてやらせていただいて、もう十分幸せな思いをさせてもらっているので。自分が音楽活動をやれているもうひとつの喜びっていうのは――これ、みなさんそうだと思うんですけどね。口にできない、行動できないだけで――やっぱり世の中のため、人のために役立ちたいということが根本にあるのは当然のことだと思います。ただそれをどう表現していいのか、どうアプローチしたらいいのかわからないっていうだけのことで手をつけない人が多いのだと思います。僕は幸いにも、そういうことをやって来れましたから、これから先もずっとやらせていただきたいと思いますね。
ーー欧米のミュージシャンと日本のミュージシャンのチャリティーに対する温度差というのは、今はどのように感じてらっしゃいますか?
ASKA:ずいぶん変わりました。