2024年2月23日 12:00
【PFF×若手クリエイター】「わたしの映画づくり」村田夕奈さん
たぶん数年後、おそらく自分も大人になって当時の感情には戻れなくなる。だから、このときの自分を忘れないためにも残しておきたいと思いました。
また、いろいろと苦しいことがあったからこそ、かけがいのない瞬間や時間がきっとどこかであったはず。そういう思いも込めて、明けるのが惜しいほどの美しい夜という意味のタイトルの『可惜夜』とつけました」
「映画祭はチャンスを掴めるかもしれない場」
初めての映画づくりの感想は?
「本当に楽しかったです。いろいろと噂が広まって、学校中がお祭り騒ぎのような状態になりました(笑)。クランクアップとなる屋上でのラストシーンを撮って、映像を確認してOKとなった瞬間は、本気で『生きててよかった』と思いました」
こうして完成した『可惜夜』は、「高校生のためのeiga worldcup2021」に入選すると大きな反響を呼び、その後、MOOSIC LAB 2023でも特別招待上映されることになる。
「『高校生のためのeiga worldcup2021』は、YouTube限定公開で鑑賞する形式だったんですけど、初日の再生回数の伸びがすごかったんです。それこそ最初は自分の目の届く範囲内で、友人や知人からダイレクトメッセージが届いて『みんなみてくれているんだなぁ』と思っていたんです。