04 Limited Sazabys、全国ツアー『Harvest tour』ファイナル公演オフィシャルレポ
「土壌に種を撒く、そして耕す」ってことはアルバムを通して、このツアーを通して、きっと何度も言ってきたことだと思う。何が実るかなんて掘り起こしてみないと分からないけど、ツアーを回ってきたことで04 Limited Sazabysと僕らの大収穫が明日の希望になったことは、あの場に居た人なら確信していると思う。前日2月15日のライブは感情を何度も持っていかれそうになりながらも、涙がこぼれ落ちないように上を向いてみんなで肩を組んで乗り越えたようなライブだった。そこに04 Limited Sazabysがいて良かったし、地元名古屋で彼らのライブがあって本当に良かったと何度も思った。
しかし会場に到着すると少し異変を感じた。何故か今日のZepp Nagoyaでは日本のカルチャーのひとつであるヴィジュアル系の名曲たちが会場BGMとして流れていることがどうしても気になる。その瞬間に感じた予感が本物だったことは、BGMがX(現X JAPAN)の「Silent Jealousy」のギターソロに差し掛かる直前のことだった。Zepp Nagoyaを包んだのは、優しさを孕みつつも破滅に向かう刹那を感じるピアノの音だった。