2022年6月15日 12:00
屋良朝幸「新しいエンタテインメントが生まれる」音楽劇『スラムドッグ$ミリオネア』
――どんなことを調べるのでしょうか?
例えば、インドならではの階級制だとかは日本人にはわからない部分もあります。「スラム街で生まれた人はその時点で人生を変えることはできない」というようなことは聞いたことがあるのですが、実際のところそれがリアルなのかもわからない。いまはもう変わっている部分もあるかもしれませんが、そこにある背景をちゃんと知っておかなければいけないなと思っていて。そこは少しずつ調べるようにはしています。
――屋良さんが演じるスラム街出身の青年・ラムはどんな人物だと捉えていますか?
それこそさっき言った「自分の人生を変えられない」というところからスタートしていて。だけど彼は友達と一緒に夢を持っている。10歳くらいから演じると思うのですが、そのときからいろいろなことが気になって「なんで?」「どうして?」と知ろうとするんですよ。その興味の持ち方がすごく面白いです。
そういう、彼にとって「生きていくために必要なこと」がクイズになって、運よく出題されるっていう話で。人生の中で得たものがひとつの結果になっていったのかなと思います。
僕が出るからにはダンスがないことはないだろうなと
――映画版とけっこう違うのですか?
そうですね。