くらし情報『『八犬伝』をよく知らない人もハマりそうな映画! 役所広司・内野聖陽​​+若手俳優たちによる壮大なファンタジー×人間ドラマ【おとなの映画ガイド】』

『八犬伝』をよく知らない人もハマりそうな映画! 役所広司・内野聖陽​​+若手俳優たちによる壮大なファンタジー×人間ドラマ【おとなの映画ガイド】

『八犬伝』をよく知らない人もハマりそうな映画! 役所広司・内野聖陽​​+若手俳優たちによる壮大なファンタジー×人間ドラマ【おとなの映画ガイド】


とはいえ、なんといっても興味深いのは、馬琴と絵師・葛飾北斎の関係。親友同士で仕事仲間。北斎はちょうど『冨嶽三十六景』を制作中で、『八犬伝』の挿絵は断るのだが、おりにふれて馬琴宅を訪れては、ストーリーの構想を聞き、その感想を述べ、その場でイメージを絵にしていく。それが馬琴の新たな発想につながったというあたり、現代の作家と編集者の関係のようであり、当時のトップ・クリエーターふたりが力を合わせて作品を昇華させているなんて、わくわくする。


『八犬伝』をよく知らない人もハマりそうな映画! 役所広司・内野聖陽​​+若手俳優たちによる壮大なファンタジー×人間ドラマ【おとなの映画ガイド】


正義を信じ、勧善懲悪・因果応報の作風、まじめ一徹の堅物。武家から下駄屋の婿養子に入り、口の悪い女房には頭があがらない恐妻家。そんな馬琴の一面や、文化・文政のいわゆる「化政文化」華やかなりしころの世相も描かれている。

『八犬伝』をよく知らない人もハマりそうな映画! 役所広司・内野聖陽​​+若手俳優たちによる壮大なファンタジー×人間ドラマ【おとなの映画ガイド】


馬琴が上演中の歌舞伎『東海道四谷怪談』を北斎と一緒に見に行き、作者の鶴屋南北(立川談春)と虚実論争をするくだり。このために、現存する⽇本最古の芝居⼩屋である⾹川県の⾦丸座​​を、当時の中村座にみたてて撮影。伊右衛⾨​​を中村獅童​​、お岩を尾上右近​​が演じている。そんな風に、劇中劇のキャストまで心を配り、細部にいたるまで、ていねいに作られた作品だ。

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