2021年11月10日 07:00
明治座『本日も休診』柄本明×花總まりインタビュー「試行錯誤しながら夫婦像を見つけましょう」
「2度目だから」と驕ることなく、新しい勉強をしながら自分の“引き出し”を増やす感覚で取り組みたいと思っています。体でいろんなことを吸収していきたいですね。
──ミュージカルを主戦場にされてきた花總さんにとって、ストレートプレイは歌とダンスという“武器”が封じられている……という感覚になることはありませんか?
花總ないですね。ストレートプレイは、思い描いたイメージをそのまま形にできる楽しさがあります。“私”という素材を活かしやすいといいますか、日常の姿に近い状態で感じたままに演じられる。歌やダンスのあるミュージカルは、どちらかというと声の出し方といった“技術”を強く意識しているような気がします。
──テル子の人物像をどのように受け止めていらっしゃいますか?
花總鯛山先生が大好きで、駆け落ちして那須にやって来た女性ですよね。正義感が強くて少しおっちょこちょい、というベースにどんな風に肉付けしていこうかな、と考えているところです。
でも、私のお芝居がベテランの皆さんにどう映るか……とにかく一生懸命やるしかないんですけど、それが不安で。「やりづらいと思われていたらどうしよう!」って。
柄本探しながらつくっていきましょうよ。