『IT/イット』監督&プロデューサーが、原作者スティーヴン・キングとの制作秘話を語る
でも、ソイツと対峙するビル(・ヘイダー)が「おいおい、こりゃあ『遊星からの物体X』じゃないか!」と言い出し、「だったらセリフも同じにしようぜ」となって同じ(You’ve got to be fucking kidding)にしちゃったんだよ(笑)」(アンディ)
もうひとつ、大きなオマージュはスタンリー・キューブリックの『シャイニング』。とはいえ、キングはキューブリック版を気に入ってないことで知られているのだが。
「そう、以前はね。でもスティーヴンも、さすがに時間が経って、映画と小説は違うことをしっかり理解するようになったし『シャイニング』に対しても大らかになった。最近は、映画化のOKを出したら潔く手放しているようだよ。僕はあのシーンを、世界中の『シャイニング』ファンのために撮ったんだ。みんな、喜んでくれるとうれしいよ」(アンディ)
が、みんながもっとも喜ぶのはそのラストの方かもしれない。キングの原作とは異なる、映画だけのオリジナルなエンディングが待っている。
「もちろん、原作のエンディングを使うことも考えた。でも、あれでは、それまで命をかけて闘ってきたルーザーズが悲しすぎると思って今回のバージョンにしたんだ。