くらし情報『二宮和也が“非凡”である理由「平凡こそ難しい」』

2023年10月3日 08:00

二宮和也が“非凡”である理由「平凡こそ難しい」

そこのバランスというか、ちょうどいい塩梅を現場では常に探っていました」

だが、どんなジャンルであっても二宮和也は二宮和也。まるで本当にその人が実在するような自然さでスクリーンの中に佇んでいる。この作品や役に溶け込む力は何から生まれているのだろうか。

「さっき陶芸の話をしましたけど、『優しい時間』で先生に陶芸を教えてもらうときに言われた言葉があって。それが今も、そうだよなって心に残っているんですよね」

そう話しながら、二宮は少しだけ遠くを見つめる。

「これは他の誰にも真似できない、俺にしかつくれない皿だというものは、1枚なら誰でもつくれる。それよりももっと難しいのが、どこにでもある、割れたらすぐに替えが効くような、平凡な皿をつくることだって」

二宮和也が“非凡”である理由「平凡こそ難しい」

(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.
芸術性というのは、唯一無二のオリジナリティにこそ宿るようにも思える。だが、本当に技術やセンスが問われるのは、奇をてらうことではない。
地味で、なんでもないものにこそ、その人の本質が試される。

「あるじゃないですか。お店で普通に100円とかで売っていて。4〜5枚重ねても丈夫なお皿って。

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