上映尺の都合で泣く泣くカットしたシーンも多いと言う。
「タカハタさんは撮影しながら編集もする人で。3分の2くらいまで撮影が終わった段階で、その時点で『もう4時間くらいになっちゃった』と言ってました(笑)。どういうことなんだっていう話ですよね。タカハタさんはせっかく撮ったシーンを削るのが本当に辛いらしくて。できることなら全部使ってあげたいという信条の人。最終的にはなんとか尺におさめたみたいですけど、どんな仕上がりになっているのかは僕も楽しみです」
(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.
自分しかつくれない皿は、1枚なら誰でもつくれる
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二宮にとっては、これまであまり経験のなかったラブストーリー。撮影に臨むにあたり、他の作品とはまた違う試行錯誤があった。
「恋愛モノには、『あれが見たい』『これが見たい』というお約束ごとみたいなものがある。でも、僕はどちらかと言うと、まだ見たことのない、メジャーではない表現を追い求めるタイプ。とはいえ、あんまり他がやっていないようなことをやりすぎても、恋愛モノを求めてご覧になった方からすると『だったら恋愛モノでなくてもよかったんじゃない?』と肩透かしをくらった気分になる。