新国立劇場『ピローマン』出演者座談会「観終わった後に誰かと語り合いたくなる作品」
稽古を重ねるにつれ、その想いがどんどん強くなってきていますね。だから僕は本番も絶対に観ます!
成河おお、離見の見だ!
木村その気持ち、わかる!終演後、お客さんもしばらくは放心状態のようになると思うし、観劇後にそれぞれの解釈をシェアしあったらきっと面白いですよね。観終わったら誰かと話したくてたまらなくなる作品ですから。
成河さまざまな視点があると思いますが、『ピローマン』はマクドナーがメッセージなんて言葉を笑い飛ばすような勢いで書いた戯曲だとも感じています。だから肩に力を入れた状態ではなく、軽い気持ちで劇場に来ていろいろな人に演劇をより身近に感じてもらいたい。1万円以上のチケットだとそれが難しくなってしまいますが、今回はジャケ買いが可能な価格帯もあります。だからこそ「これ、本当に面白いの?」って半信半疑の人にこそ観てほしいです。
取材・文=上村由紀子(演劇ライター)
撮影=引地信彦
<公演情報>
『ピローマン』
作:マーティン・マクドナー
翻訳・演出:小川絵梨子
出演:成河木村了斉藤直樹松田慎也大滝寛那須佐代子
『ピローマン』ビジュアル
プレビュー公演:2024年10月3日(木)