新国立劇場『ピローマン』出演者座談会「観終わった後に誰かと語り合いたくなる作品」
大滝僕は野菜を作っているので、たまに畑に行くんです。今年の夏は暑かったから水をやるのが大変でしたけど。
木村僕……まだ気分転換する余裕がないです(笑)。成河くんは?
松田気になる!僕のイメージだとドライブだけど。
成河確かに、車の中は1人で何か考えるのにいいからね。でも、多分、僕は稽古場にいる時が一番救われる感じがする。
那須え、どういうこと?
成河どこか演劇にしがみついているのでしょうね。生きていくなかで他者と関わるのはツラいことだけど、僕にとっての稽古場や劇場はそのツラさを反転させられる場所なんですよ。
他者と関わるツラさを反転させられる演劇に携わって生きていくかor dieか、みたいな。
――『ピローマン』、これだけさまざまな要素で構成され、観客側の受け取り方も千差万別になるであろう舞台作品も稀有だと感じます。そこで、出演者の皆さまそれぞれが考える本作の“推しポイント”を語っていただけますでしょうか。
成河まず、チケット代については強くプッシュしたいです。今回は3つの席種がありますが、当日販売のZ席は1650円で1番高額なA席でも7000円台。さらに当日券は学生証の提示でA席とB席が半額になる。