2021年7月13日 18:00
『サイダーのように言葉が湧き上がる』スペシャルPV第二弾公開 本編映像公開のスペシャル特番の放送も
大貫へオーダーする際には、本編には出てこないキャラクターの裏設定(ラフプロット)なども伝えたという。大貫はそれを丁寧に拾いあげて曲を完成し、さらに「これはあなたのことじゃない?」とイシグロ監督に言ったそうだ。「びっくりした、でも確かにそうだった」と語るイシグロ監督。
ミュージシャンを目指しながらも諦めたフジヤマ老人とイシグロ監督の心情がつながり「フジヤマ、そしてさくらの物語でもあり、そして自分の物語でもあることに気づいたことで、さらにこの物語が愛おしくなった」そうだ。
フジヤマ老人のなくしてしまったレコードの思い出の曲で、チェリーやスマイルも必死に探していた曲だ。劇中では「藤山さくら」の曲として登場する、いわゆるキャラクターソング的な立ち位置とも言える。さくら目線で書かれたこの「YAMAZAKURA」は若きフジヤマ老人との恋の記憶を歌詞としながらも、それはチェリーとスマイルの現在進行形の恋模様と重なっていく。
今回公開となるPVでは、フジヤマとさくら、チェリーとスマイルがオーバーラップし、恋愛の喜びや葛藤、相手を大切に思う気持ちや気持ちを伝えたいという強い感情は、いつの時代も変わらない、世代を超えた普遍的なものであることを感じさせる。