syrup16g『遅死11.02』 20年ぶりの日比谷野音ワンマン開催!「また会えてうれしいです。来年も会いましょう」
のときだったこともあってか、五十嵐隆の第一声は、「ありがとう、ごめんね!」だった。続いて中畑大樹が「大変ねえ、みなさん。ありがとう、よく来た!」。ステージの上も大変だったと思うが、オーディエンスの様子は、さらに大変に見えていたようである、3人には。
次は『delayedead』を代表する曲であり、UKプロジェクトからの『COPY』よりもさらに前、TiNSTAR RECORDSから出た4曲入りEP『Free Throw』の1曲目だった、つまりsyrup16gが最初に世に放った曲である「翌日」。syrup16g屈指の軽やかさを持つこの曲の次は、syrup16g屈指のポップさを持つ「生活」へ。五十嵐、しばしギターをつま弾いた後に「おおう!」と吠えてから、イントロのリフを弾き始める。
そこから、「真空」→「Breezing」→「エビセン」と、『delayedead』での曲順(「真空」→「エビセン」→「Breezing」)をちょっと変えてプレイしたのは、「真空」と「Breezing」で激しい方向でのヤマを迎えた後に、「エビセン」と「明日を落としても」で、スローな方向のヤマを作る展開にしたかったのではないか、と思う。