2021年10月11日 17:00
【ライブレポート】「キャリアは違っても、目を見てしゃべったら何か分かるんよね」 ウルフルズの音楽の情熱をSUPER BEAVERへ受け渡す、極上の対バンライブ
「改めまして、ライブハウスから来ましたSUPER BEAVERです。すごいこともあるものですね、ウルフルズが誘ってくれました。やった!」と、子供のように喜ぶ渋谷。ここで、初見のオーディエンスに向けて簡単に自己紹介をする彼ら。結成17年目ながら、2009年のメジャーデビュー後、一度インディーズに戻り、その10年後である2020年に再デビューした経緯を話す。こう連ねると、彼らが茨の道を歩んできたことは想像に難くない。
「長く続けていればかなわない夢も知ってるし、努力に裏切られたことだって何度もありました。なので、やりたいと思ったら続けてなきゃダメだよねって。
小学生の時から聴いてたバンドに呼んでもらえた、こんな素晴らしい日。何が起こるか分かりませんよ。この人生、この瞬間があまりにも尊く愛おしいので、あなたにとって、そして俺たちにとっての突破口になりますように」(渋谷)
そう導くはもちろん『突破口』!スタンドマイクを掲げながら闊歩する渋谷は会場全てをロックオン。その堂々たるシルエットに完全無欠のヒーロー像を感じずにはいられない。それは強靭な音が、曇りない言葉が放つ説得力ゆえだろう。
「さぁ、準備運動は終わりましたか?」