スタジオジブリの過去作はどのように“デジタル化”されたのか? スタッフが語る
デジタルで作るようになってからの作品の方が心配で、デジタル上映のみになってからの作品はネガをつくっていなかったんですよ。そこで昨年、デジタル上映しかしなかった作品も改めてネガを作りました。
古城『風立ちぬ』からが完全デジタル上映でフィルムがなかったので『風立ちぬ』『かぐや姫』『思い出のマーニー』のオリジナルネガをつくってプリントをおこす作業をしました。
―現在ジブリは最新作を制作中ですが、それと並行して過去作を保存し、上映するための作業も行っていたんですね。
古城古い作品は難しいですけど、ジブリでは基本的にデジタル版を作成する際にはオリジナルを担当したスタッフが担当しています。社内の人間がちゃんと確認できるというのは大きいです。単に外のプロダクションさんにお願いして、完成品を観るだけ……ということではないので、試行錯誤しながら自分たちで確認して、次のステップに進んできた感じです。
―だからこそ“ラピュタはテレビで何度も観たよ”という人にこそ、大きなスクリーンで観てもらいたいですよね。
奥井かなり古い作品ですから映画館でご覧になったことのある方は少ないはずですからね。
古城映画館で観てもらうと必ず新しい発見があると思います!
なお、調布シネフェスの『天空の城ラピュタ』特別上映は早くも注目を集めており、シアタス調布の最大スクリーンで3月6日(金)