くらし情報『新国立劇場2023/24シーズン開幕! 沼尻竜典が読み解くプッチーニ/ラヴェルの2本立て』

2023年9月20日 18:00

新国立劇場2023/24シーズン開幕! 沼尻竜典が読み解くプッチーニ/ラヴェルの2本立て

沼尻竜典


東京・初台の新国立劇場のオペラ2023/24シーズンが10月1日(日)に幕を開ける。プッチーニ《修道女アンジェリカ》とラヴェル《子ども魔法》のダブルビル(2本立て上演)。9月初旬、この開幕公演を指揮する沼尻竜典に抱負を聞いた。

「開幕公演だということに気づいてなくて。最近になってそれを認識して、なかなか緊張しております(笑)。

私自身、フルの舞台形式のオペラの新制作を指揮するのは久々です。コロナ禍では密を避けるためオーケストラをステージに上げることが多く、私が今年3月まで16年間芸術監督を務めたびわ湖ホールも、この3年間はセミステージ形式の上演になっていましたから。

《修道女アンジェリカ》と《子ども魔法》はどちらも上演時間1時間足らずの短いオペラ。
作曲家は長いオペラとは少し違った姿勢で書いていて、ある種、箱庭づくりみたいなところがあるんですね。短い時間の中に、自分の持ち味、最上のエッセンスを注ぎ込んでいく。それが短いオペラを書く醍醐味だと思います。だから両作品とも、“これまで培ったものを全部込めました”的なところがある。《子どもと魔法》の3拍子のワルツで《ラ・ヴァルス》が聴こえてきたり、《アンジェリカ》で《トスカ》第2幕と同じ和声が聴こえてきたりすると、ファンは、『あっ、これは!』とたまらないわけです。

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