くらし情報『【インタビュー】田中圭が熱望した演出家・栗山民也との再タッグ『夏の砂の上』』

2022年10月19日 12:00

【インタビュー】田中圭が熱望した演出家・栗山民也との再タッグ『夏の砂の上』

と。でも、それはずいぶん昔に読んだ時の感覚で、最近また読み直してみたら、この戯曲、地味と感じた展開のなかに何かが潜んでいるな! と感じて。それが何かは分からないけれど、心に引っかかるものが絶対にいる。それを稽古を通して、本番の舞台を通して感じ取ることがすごく楽しみですし、また栗山さんがこれを選んだ理由、栗山さんから見えているこの劇の世界を知るのも楽しみです。地味と言いましたが、僕はもともとこういった穏やかな空気が流れている世界、でもその深みに何かが潜んでいる作品が好きで。久しぶりに「舞台やるんだな!」とワクワクした気持ちになっています。

――この作品の初演は1998年で、戯曲に記された背景は“坂のある街、港のある地方都市”となっていますが、作者の松田正隆さんが生まれ育った長崎を舞台に描いた作品です。物語にはどのような感想を持たれましたか?

田舎町の、とても小さな世界での出来事が綴られていて。
何となく、すごく残酷だなと感じました。自分とも、他人とも、時間とも向き合わざるを得ない、ごまかせるものが何もないって辛いよな、と。

【インタビュー】田中圭が熱望した演出家・栗山民也との再タッグ『夏の砂の上』


例えば今なら携帯を見たりして、注意を逸らせるものがいっぱいあるじゃないですか。

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