「ぶつかりあって生まれる熱量を届けたい」 『オレステスとピュラデス』鈴木仁×濱田龍臣インタビュー
――同年代のおふたり、舞台経験では濱田さんが先輩になりますが、鈴木さんにアドバイスをすることは?
鈴木もう、大先輩です!
濱田いやいや、アドバイスなんて大層なものはないですが、「喉気をつけてくださいねー」とか「これいいらしいですよー」とか、僕自身が先輩に教えていただいた受け売りを話したりしています(笑)。
鈴木僕、喉がすごく弱くて、稽古が始まった頃に喉を1回壊してしまって。たっちゃんだけでなく、周りの先輩方から「これ飲んだほうがいいよ」とか「この漢方効くよ」とかたっくさん教えていただいたんです。いままであまり意識を向けたことのなかった自分の身体と向き合うところから僕の舞台は始まりました。そういう基本中の基本からみなさんに教えていただけたのは本当によかったなと思います。
まっすぐセリフをぶつけることで成り立つ関係
――オレステスとピュラデスのふたり旅を軸として物語が進む、ロードムービーのような作品ということですが、稽古中にふたりで役について話し合うことはありますか?
鈴木それはあまりないですね。ただ、稽古中の席が横並びなので、自然と読み合わせがはじまります。
濱田「ここはこうしよう」