Kroiフリーライブ「Departure」をレポート「赤レンガでフリーライブやるなんて、俺らどんだけ太っ腹なんだちゅうの!」
![『Kroi Free Live](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FLP_P_PIA%252F2024%252FLP_P_PIA_989d4c36_16c4_4d48_9e03_4ed0c1213dba%252FLP_P_PIA_989d4c36_16c4_4d48_9e03_4ed0c1213dba_d51456b1ecd11b8ae9c0_1.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
Photo:TAGAWA YUTARO(CEKAI)
Text:小川智宏Photo:TAGAWA YUTARO(CEKAI)
6月19日にニュー・アルバム『Unspoiled』をリリースしたばかりのKroiが、6月22日、横浜赤レンガ倉庫でフリーライブ「Departure」を開催した。「こんなことしていいんだ(笑)」とこの日のステージ上で内田怜央は笑っていたが、特別なシチュエーションの中、駆けつけた約6,000人のオーディエンス、さらにはたまたま赤レンガ倉庫に遊びに来ていた人々までも巻き込んで繰り広げられたライブは、改めてこのバンドの音楽的/人間的な魅力を十二分に伝えるものだったと思う。
開演時刻19時、ステージに登場したメンバー5人。千葉大樹の弾き出したキーボードに長谷部悠生のギターが重なる。ゆったりと音を鳴らしながら、内田が「みなさん、調子はどうですか?」と挨拶。その言葉を皮切りに、感触を確かめるようにアンサンブルが構築されていく。オープニングナンバーは「Network」。益田英知がキレのあるドラムプレイでテンポを刻み、関将典のベースラインが気持ちのいいグルーヴを生み出していく。