板垣李光人が振り返る『どうする家康』「松本さんの背中を追いかけたい」
(撮影:映美)
ついに佳境を迎えたNHKの大河ドラマ『どうする家康』。徳川四天王のひとり、井伊直政を演じる板垣李光人もクライマックスに向けて想いを高めている。
徳川家康(松本潤)の命を狙う刺客として現れ、のちに家臣に。小牧・長久手の戦いでは「武田の赤備え」を受け継ぎ、「井伊の赤備え」で敵を圧倒。総重量約20kgの甲冑をまとい、凛々しい戦いぶりを見せた。
そこからさまざまなドラマを経て、いよいよ舞台は関ヶ原へ。美しき猛将の大戦を前に、板垣李光人に『どうする家康』後半戦を振り返ってもらった。
直政の甲冑は重くて埋まりそうでした(笑)
――第32回「小牧長久手の激闘」で、ついにあの真っ赤な甲冑がお披露目となりました。身につけてみての感想はいかがでしたか。
直政の陣羽織ってひとりだけちょっとフェルトっぽい生地というか。家臣団の中でもすごく厚みのある鮮やかな陣羽織なんですね。で、あの真っ赤な鎧と兜をつけて、武田の残党を従え馬上で声を上げるというのは、初登場の第15回から直政を生きてきた身としてもうれしくて。甲冑を着た直政自身の高揚感を表現する上で、僕の高揚感もいい意味で活かせたんじゃないかなという気がしますね。