これさえ読めば、『銀魂 THE FINAL』の予習はばっちり! 最終作につながるシリーズのおさらい
『銀魂』原作完結後のいまも、シリーズが多くの人々を惹き付けている理由のひとつが、「ジャンプらしくない」普段は自堕落な銀時が、万事屋メンバーやかぶき町に住む人々と繰り広げる、パロディや時事ネタ満載のコミカルな掛け合いだ。しかし、ひとたび仲間や町が危機に陥ったとき、手に汗握る剣戟アクションとアツいドラマという「ジャンプらしい」ストーリーが展開されることになる。そんなギャップが大きなひとつの見どころとなっているのだ。
宇宙の星々には、「アルタナ」(龍脈)という、星の生命力とされるエネルギーが存在する。そのエネルギーの影響を受けて生まれた、不老不死の魔人・虚(うつろ)がいた。虚は永遠に続く生死という終わりなき苦しみの果てに、無数の人格を生み出した。その内のひとりが、吉田松陽。銀時や盟友の高杉晋助、桂小太郎らが、松下村塾で学んだ師だった。
しかし、攘夷戦争の最中で、松陽を斬るのか、高杉と桂を見殺しにするのかという究極の選択を迫られた銀時は、松陽を斬る道を選ぶ。その後、銀時は万事屋として、高杉は江戸転覆を目論む過激派攘夷志士集団「鬼兵隊」の総督として、そして桂は「狂乱の貴公子」「逃げの小太郎」