2021年12月8日 07:00
大泉洋・柳楽優弥 笑いと涙の裏側「役の中にビートたけしの振る舞いがある」
(大泉)
一方、深見とは異なりテレビなど多くのメディアに露出しているビートたけし。そんな彼を演じる上で、柳楽は「モノマネにならないようにすること」を徹底したという。それはビートたけしを敬愛し、本作の監督・脚本を務める劇団ひとりの意向でもあった。
「今回、タケシを演じるにあたり自然に見えることが一つの大きなテーマだと思いました。たけしさんの雰囲気が板についているところまで持っていきたいという監督の思いもあって。撮影に入る4ヶ月前からどういう動き方や話し方をすれば自然に見えるのか、監督を含めた色々な方にアドバイスをいただきながら練習を重ねていました」(柳楽)
また、劇中にはタップダンスに勤しんでいた深見の影響で、タケシもタップダンスを始めるエピソードが描かれる。大泉・柳楽はこのタップダンス習得のため、撮影の4ヶ月ほど前から練習に励んだ。大泉はタップダンスについて「手品より向いていました」と語る。というのも、大泉は劇団ひとり監督作品『青天の霹靂』でマジシャンを演じていたからだ。
「手品は自分に向かないなと思いましたけど、タップはこれからもまたやりたいなと思いました。やっていて楽しいなと思いましたし、寒い時にタップを踏むと温まるのがすごく良くて。