くらし情報『「重要なのは、矛盾の“間”に立つこと」池松壮亮が語る映画『シン・仮面ライダー』』

2023年4月21日 12:00

「重要なのは、矛盾の“間”に立つこと」池松壮亮が語る映画『シン・仮面ライダー』

「重要なのは、矛盾の“間”に立つこと」池松壮亮が語る映画『シン・仮面ライダー』


本郷猛は元に戻れないかたちで身体に“激しい暴力性”を埋め込まれてしまった。しかし、この設定は本当に我々と無関係の“空想特撮”の設定なのだろうか? 我々も目には見えない形で心のどこかに暴力性や身体の変化を埋め込まれているようなオーグメントをされてはいないだろうか?

都市と身体、自身の内に眠る暴力性と理性……このテーマを真摯に追及してきた映画作家のひとりに塚本晋也がいる。本作では俳優として緑川弘博士を演じており、池松は塚本監督作品『斬、』に出演した。この作品で池松は、江戸末期に生きる浪人を演じ、塚本演じる剣豪の導きで動乱に誘われ、人を斬ることの暴力性と人間的な理性の間で葛藤する。

「この映画では本郷をオーグメントした博士を塚本さんが演じているわけですよね。だから『斬、』での役の関係性は、この作品と似ていて、『斬、』と『ヱヴァンゲリヲン』と『シン・仮面ライダー』が遠い位置にあるかというと、やはり近い場所にいると感じます。

僕にとって、庵野秀明と塚本晋也というおふたりは反射し合っているようにも感じられます。年齢も同じで、ふたりとも“真のインディペンデント作家”であるとも感じます」

「撮影というもの自体が“答えのない旅”でした」


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