2023年9月4日 12:00
【おとなの映画ガイド】TVドラマを見ていなくても、きっとハマる! 菅田将暉主演の『ミステリと言う勿れ』
監督・松山博昭、脚本・相沢友子、プロデューサー・草ヶ谷大輔も変わらず、同じテイストをキープしている。
ドラマの人気の秘密は、なんといっても菅田将暉演じる大学生・久能整クンのキャラクター。
もじゃもじゃの天然パーマにぐるぐる巻きのマフラーという見た目からはじまって、全てが個性的。博覧強記、超ロジカルなおしゃべり。独り住まい。カレーを作って食べるのが何よりも好き。友達も彼女もいない。細かい持ち物にいたるまで、生活信条やこだわりは異常に多い。
あれはだめ、これは苦手…つまり、面倒くさいヤツなのだ。なのだが、記憶力、分析力は並外れている。「僕は常々思ってるんですが……」からの独自の価値観に基づく持論を淡々と述べるだけで、怪事件の謎を解いていく……。最もスゴイのは、これがごくごく自然で違和感を感じないこと。そして、「ととのう」という名前通り、事件解決だけでなく、関係した皆の気持ちが整理され、なんとなくいい気分になるところだ。
2022年1月にTV放送が開始され、その見逃し配信では当時民放歴代No.1の記録を樹立したという。TV視聴率だけでなく、配信でも爆発的にヒットしたというのが、いかにも現代の人気コンテンツだ。