『思い、思われ、ふり、ふられ』原作者・咲坂伊緒 インタビュー 「時代が変わっても変わらない、普遍的な女の子の気持ち」
(C) 2020 アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 (C) 咲坂伊緒/集英社
『ストロボ・エッジ』、『アオハライド』に続く、「咲坂伊緒 青春三部作」の最終章、『思い、思われ、ふり、ふられ』。先んじて公開されていた実写映画に続いて、アニメによる映画も公開される。
『ストロボ・エッジ』は実写映画化、『アオハライド』は実写映画化、TVアニメ化されているが、本作は2作とも映画という、あまり類をみない企画となっている。原作者である咲坂も最初にこの企画を知った時は、驚いたという。
「このお話をいただいたときは、光栄だなと思いました。アニメ版と実写版、それぞれ違う形の映画で、自分の作品を伝えられる機会なんて、そうそうないですから」
同じマンションに住んでいる、恋愛に奥手で夢見がちな由奈と、恋愛に対してドライで現実的な朱里。そして、朱里の義弟の理央、由奈の幼馴染の和臣。4人それぞれの想いが交錯していく、“全員片思い”のラブストーリーだ。
繊細な心理描写に定評がある咲坂作品だが、アニメになっても、10代の揺れ動く気持ちを丁寧に表現しており、今現在青春真っ盛りな10代だけでなく、大人世代にとっても青春を追体験できるような仕上がりになっている。