くらし情報『総勢43名が登壇! 新国立劇場『デカローグ1〜10』制作発表会見』

2024年3月13日 17:30

総勢43名が登壇! 新国立劇場『デカローグ1〜10』制作発表会見

新国立劇場の演劇『デカローグ1〜10』制作発表会見より (撮影:阿部章仁)

(撮影:阿部章仁)



新国立劇場が、『トリコロール』三部作(青の愛/白の愛/赤の愛)、『ふたりのベロニカ』で知られるポーランドの映画監督、クシシュトフ・キェシロフスキによる十遍の連作集『デカローグ』を完全舞台化、2024年4月から7月まで連続上演する。3月11日に同劇場で実施された制作発表会見では、総勢43名ものスタッフ、出演者が集結、前代未聞の挑戦的な大プロジェクトであることを印象付けた。

旧約聖書の十戒をモチーフに、1980年代のポーランドワルシャワのある団地に住む人々を描くオムニバス形式の作品。それぞれが独立した1時間程度の作品ながら、同じ人物が物語を超えて登場するなど、緩やかに繋がってゆく。元はテレビ映画用に撮影されたが、のちに映画化、スタンリー・キューブリックらが絶賛したことも知られる。

はじめに作品への思いを打ち明けたのは、翻訳を手がけた久山宏一。ポーランド留学時代の『デカローグ』との出会いを振り返りつつ、「キェシロフスキは当初、十人の若い監督を『デカローグ』でデビューさせる計画でした。今回の舞台化は、日本の若い才能ある舞台人たちによる脚本の再解釈という意味で、キェシロフスキの意図の実現ともいえるかもしれません」

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