シルビア・グラブ、熱い思いを胸に挑む『日本の歴史』再演
あと、“日本の歴史編”のほうで方言を喋らなくちゃいけないんだけれど、最初のうちはまだ指導も受けていないから、あまりに酷かったんです(笑)。
だって鹿児島弁なんて喋ったこともないし〜と思いながら私もやっていて、慈英の京都弁も酷くて、それを中井さんが笑い転げながら見ていましたね。「皆、このまま舞台に立って欲しい」って(笑)。皆で大爆笑して、それで一気に打ち解けたような気がします。誰にも不得意なものはあるよ、というスタートですね。中井さんが「同志だから、皆で頑張っていこう」というオープンな空気を出してくださったので、とてもやりやすかったと思います。
――中井さんも、客席から見て中井さんだか誰だかわからないようなお婆さんの役もされていました(笑)。
そう、最高ですよ。
性別も年齢も何も関係ない、そういう作り方も三谷さんのメッセージなのかもしれませんね。
――本作は、荻野清子さんの音楽なくしては成り立たない舞台です。シルビアさんから見た荻野さんは、どんな方なのでしょうか。
普段お会いしている時は、とても柔らかい、ホワンホワンした空気感をお持ちの方なんですけど、言う時は言う! という人です(笑)。