シルビア・グラブ、熱い思いを胸に挑む『日本の歴史』再演
絶対にレベルアップした舞台にしたいですね。
『SHOW GIRL』初日の拍手で号泣・・・観客がいる前で舞台に立てる事の尊さ
――劇場で、観客の皆さんの反応が楽しみですね。
本当にそうです。お客様がいての演劇ですからね。やっぱり、お客様の目の前でやらないと意味がない、と思ってしまうんですよね。昨年はコロナ禍で、全公演中止となった作品をふたつ、経験しました。この一年ずっと不安の中にいて、やっと舞台に立てた時の喜びといったら……。昨夏の『SHOW GIRL』の初日、もう慈英とふたりで、舞台上でオジサンとオバサンがあんなに号泣して……(笑)。
思い出しただけでも涙が出て来るんですけど、お客様の前で舞台に立てる、それが私にとってどれだけ大事なことだったのかを、あらためて知った日でした。
演劇の灯を絶対に消したくない。だって、やる側も観る側も、舞台を好きな人がこれだけいるんですもの。あの時のお客様からいただいた拍手は、忘れられないですね。貴一さんからも連絡が来たんですよ。貴一さんも準備していた舞台が中止になってしまって(編集部注:インタビュー時、PARCO劇場オープニングシリーズ『月とシネマ』の東京公演中止が決定。