syrup16g、peridots、tacicaの3バンドによるドラマー中畑大樹50歳の宴をレポート
そして「僕らはめちゃくちゃ中畑さん大好きで、みんなも中畑さん大好きなんだろうなと思ったら、今日は最高の日だなと思いました。そして今日僕らがここで演奏できるのも、めちゃくちゃ光栄です」、さらに中畑には「60歳(の記念ライブ)も、ぜひ呼んでください」と告げた。そのたびに会場中から拍手が起こり、そのたびに中畑はうれしそうな表情を見せた。
tacica
こうして会場はトリのsyrup16gの出番を迎えたのである。五十嵐隆が「お待たせ!」と言って演奏を始めたのが、いきなり新曲。これが暗黒の淵から浮上するかのようなミディアムテンポの曲で、まさにこのバンドらしいナンバーだった。それから初期の楽曲「天才」ではバンドのプレイが苛烈さを重ねていく中、キメの箇所で中畑が両手のスティックを鋭く鳴らす瞬間が幾度も訪れる。熱い。
やがて曲間で、中畑が五十嵐に向けて、印象深いひとことを口にした。「たぶん、あなたと知り合って30年ぐらい経ちますけど。ずっとファンです」。フロアからは、この日一番の歓声!五十嵐は照れ隠しなのか「フゥ~!」と返し、「たしかに今年の誕生日にLINEが来たのは、木下くん(ART-SCHOOLの木下理樹)