くらし情報『自分の目線で観る『忠臣蔵』の世界に共感してほしい~東京バレエ団『ザ・カブキ』柄本弾インタビュー~』

自分の目線で観る『忠臣蔵』の世界に共感してほしい~東京バレエ団『ザ・カブキ』柄本弾インタビュー~

僕自身にとっても東京バレエ団に入団して間もない2010年に若干20歳で主役の由良之助を初めて踊って以来、国内外で公演を重ねてきた、思い入れの深い作品です。

──ストーリーを簡単にご紹介いただけますか。

物語は現代の東京から始まります。現代を生きる青年が時空を超えて忠臣蔵の時代に迷い込んでしまい、そこで忠臣蔵の物語が展開されていきます。塩治判官の妻の顔世に横恋慕した高師直は、顔世にふられた腹いせに判官に嫌がらせをします。我慢の限界を超えた判官は、城中で師直に斬りつけ、その罪で切腹させられてしまいます。最初は偶然居合わせただけの立場で眺めていた青年は、徐々に自分が四十七士のリーダーの由良之助であることに気づき、敵討ちに向かってつき進んでいくことになります。
自分の目線で観る『忠臣蔵』の世界に共感してほしい~東京バレエ団『ザ・カブキ』柄本弾インタビュー~

『ザ・カブキ』より、第1場 兜改め:顔世御前=上野水香(photo: Kiyonori Hasegawa)
自分の目線で観る『忠臣蔵』の世界に共感してほしい~東京バレエ団『ザ・カブキ』柄本弾インタビュー~

『ザ・カブキ』より、第4場 判官切腹:現代の青年は塩冶判官の切腹に居合わせて遺言を託される(photo: Kiyonori Hasegawa)
──文化も感覚も全く異なる時代の‘’敵討ち“が、現代の青年がまるでタイムスリップしたかのように忠臣蔵の世界に迷い込むという設定を通して、私たち観客にも自分ごとのように迫ってくる作品です。

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