くらし情報『不思議さと温かさが同居するユニークなステージ ダンス劇『マリーの夢』公演レポート』

2023年8月23日 12:00

不思議さと温かさが同居するユニークなステージ ダンス劇『マリーの夢』公演レポート

彼がマリーにむけて語るクルミわりの物語が、次々とダンスになって表現されるさまはインパクト大だ。

不思議さと温かさが同居するユニークなステージ ダンス劇『マリーの夢』公演レポート

撮影:飯野高拓
不思議さと温かさが同居するユニークなステージ ダンス劇『マリーの夢』公演レポート

撮影:飯野高拓
マリーが夢中になるクルミわり人形を演じたのは、風間自然。クールにも奇妙にも見える、スピード感たっぷりの人形振りで、愛らしいマリー役稲葉をエスコート。躍動感あふれるデュエットが鮮やかな印象を残す。

不思議さと温かさが同居するユニークなステージ ダンス劇『マリーの夢』公演レポート

撮影:飯野高拓
不思議さと温かさが同居するユニークなステージ ダンス劇『マリーの夢』公演レポート

撮影:飯野高拓
中盤以降に満を持して登場となったネズミの王さま、八幡顕光も客席の目を釘付けに。元新国立劇場バレエ団プリンシパルならではの豪快なテクニックで客席を魅了するが、1980年代のヒット曲を歌いながらジャンプを決め、ネズミ役の熊谷とともに客席の大人たちをニヤリとさせた。

不思議さと温かさが同居するユニークなステージ ダンス劇『マリーの夢』公演レポート

撮影:斎藤弥里
ダンスの楽しさ、物語を体感する楽しさにあふれたステージだが、どこまでが夢でどこまでが現実の世界なのか次第にわからなくなってくる不思議な感覚は、まさにホフマンの原作の世界そのもの。今回は1日限りの上演となったが、2024年度には神奈川県内で巡回公演を予定。より多くの子供たちが、この夢のようなダンス劇を通して、舞台の楽しさを体感することになるだろう。

取材・文:加藤智子

<公演情報>
神奈川県民ホールオープンシアター2023 ダンス劇『マリーの夢』
原作:『クルミわりとネズミの王さま』E.T.Aホフマン作/上田真而子訳(岩波書店刊)

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