2024年3月5日 12:00
岡田将生の飾らない素顔「真剣さと楽しさを並行させた作品づくりをしたい」
本作は、おどろおどろしいシーンとの対比がより濃くなるような、オール沖縄ロケの景観も美しく混じり合う。脚本を読んだときに岡田が感じたのは「国内のどこで撮影をするかが大切だと思った」。沖縄にしかない独特の街並み、土地に根付く匂いが、この映画にとってプラスに作用している。
「子どもたちがそこで暮らしているという説得力も、沖縄という場所の力によって生まれたんじゃないでしょうか。きっと東京で撮影していたら、また違った映画になっていたはず。撮影地として沖縄を選ばれた制作の方々の選別眼は、素晴らしいと思いました」
子どもたちの純粋さを感じた現場
子どもたちとの共演で実感したのは「彼らの純粋さ」だと岡田は語る。
「僕、あんまり血糊が好きではないんです。一度失敗してしまうと、衣装の兼ね合いもあって、再び撮影するのにすごく時間がかかって……。
爪と爪の間に入った血糊を落とす時間とか、ほんとうに大変で。でも、彼らにとっては新鮮だったんだと思います。どの角度で血糊を受けたら綺麗に映るだろう? と話し合っているのを見て、ああ、僕にはこの純粋さが失われてしまったな、と思いました(笑)」
対峙するシーンの多かった、朝陽役の羽村は、まだ演技経験が浅い。