アーティスト・青木野枝と山口藍の二人展『山と空』6月4日より開催 版画と立体、異なる作品展示を通じて作家たちの内なる自然を表現
この展覧会がふたりの表現をつなぎ、新たな景色が生まれることを望み『山と空』と題しました。
本展では版画作品と共にそれぞれの立体や平面作品を展示することで版画制作がどのように作家活動全体のなかで循環しているかも感じていただけると思います。
【プロフィール】
青木野枝(Noe Aoki)
1958年、東京都生まれ。武蔵野美術大学大学院修了。
80年代の活動当初から鉄という素材に魅了され、工業用の鉄板をパーツに溶断し、溶接して組み上げるシンプルな作業を繰り返すことで完成する作品を制作。それらは素材本来の硬質感や重量感、さらには彫刻=塊という概念からも解放され、作品の置かれた空間を劇的に変化させる。展示空間や作品の置かれる場を注意深く観察し、広くそこに存在するもの、さらには見るものさえをも作品の一部として取り込み、インスタレーションとも一線を画した独自の世界を構築する。
近年は石鹸、石膏、ガラスなど異素材の作品も発表。
1997年より版画を継続して出版。シリーズは20にも及ぶ。また、子供との鉄のワークショップも各地で積極的に開催し、作品を置く場所や人との交流をライフワークの一つとしている。
主なコレクション先に東京国立近代美術館、国立国際美術館、豊田市美術館、愛知県美術館、文化庁がある。