2022年1月24日 10:00
【ライブレポート】水樹奈々、841日分の想いが詰まった有観客公演「最高に弾けられる幸せな時間を作っていきたい」
のちに水樹の楽曲を多数制作した矢吹俊郎が作・編曲。まだ演歌の歌い方が染み付いていた水樹が、奥井の仮歌を手本に16ビートのリズムやアクセントの取り方を徹底的に鍛えられたという。ロックを歌う足場を築き、今や威風堂々と歌い上げていた。
デジタルリリースしたばかりの新曲「Red Breeze」では、激しいビートに乗って歌う側で多色の炎が噴き出す。サビに入ると、バックで滝のような火花が落ちていき、さらに花火が10mまで打ち上がるという、過去最大の火薬量による演出も。その中で水樹のヴォーカルもスパークしていった。
ラストスパートは「Get up! Shout!」から、さらにギアを上げる。爆発的にエネルギッシュで、ステージから突風が吹いてくるかの勢い。
だが、水樹は軽々と飛ばしていき、歌の強い波長が心地良かった。圧巻の迫力は配信の画面越しでも伝わりそうだ。
そして、本編最後はピアノから始まるラブバラード「ALL FOR LOVE」。《そばにいてそれだけで他に何もいらないよ》というこみ上げる想いをミックスボイスで歌い上げ、ドラマチックなフィナーレとなった。
アンコールでは、『LIVE RUNNER』だけに長さ277cmのスニーカーを模したトロッコに乗り、アリーナの外周を回りながら「No Rain, No Rainbow」