くらし情報『知られざる画家としての活動も紹介 『生誕100年 朝倉摂展』練馬区立美術館にて開催中』

知られざる画家としての活動も紹介 『生誕100年 朝倉摂展』練馬区立美術館にて開催中

谷中の自邸(現:朝倉彫塑館)には、さまざまな分野の識者が招かれ、後に彫刻家として活躍する妹の響子とともに、その教えを受けていたという。

17才になった朝倉は、日本画家・伊東深水のもとで日本画を学び始め、19才で文部省美術博覧会(新文展)に初入選するなど、たちまちのうちに才能を開花させる。《更紗の部屋》は20歳のときの作品だ。

戦後、朝倉は実家を離れ独自の画風を模索し始める。妹の響子をモデルにした《黄衣》のたおやかな女性像なども描いてはいたものの、次第にキュビスムなど当時の欧米の潮流に心惹かれるようになり、冒頭の作品《群像》や、《裸婦B》など抽象の世界へ足を踏み入れていく。

知られざる画家としての活動も紹介 『生誕100年 朝倉摂展』練馬区立美術館にて開催中

左:朝倉摂《黄衣》1948年 神奈川県立近代美術館蔵 右:朝倉摂《裸婦B》1950年台東区立朝倉彫塑館
第2章「日本画と前衛——リアルの探求」では、朝倉がベン・シャーンやベルナール・ビュフェなどの作風に影響を受けつつ、社会と美術との関わりを模索し続けていた時代を取り上げる。1950年代に入り、朝倉の作品は社会派的な携行を強めていく。佐藤忠良ら美術家なかまたちとスケッチ旅行を繰り返し、そのなかで社会的な問題に芸術家として近づくことを模索していた。

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