花澤香菜「PSYCHO-PASS サイコパス」と歩んだ10年「恥じない生き方をしたい」
優秀ではあるけれど、周りのことが見えていない。シビュラに愛された側の人間が、縢(秀星)くんたちとの出会いや大きな事件を経験することによって、愛されてこなかった側の人たちがどう生きているのか、今の世界がどういう状況にあるのかを知っていく。
第二期になると「自分でこの課をまとめ上げないと」と頑張っていて、一番精神的には安定しているような印象があります。同時に自分がしっかりしなきゃと思っているからこそ、感情を抑えているのではないかと。そして『PROVIDENCE』は、各省庁の年上の事務次官たちとの会議で政治について言い合うくらいのポジションになっています。そういう意味でも、どんどん感情を抑えるようになっていますね。
――だから、お芝居のアプローチ的にも感情を抑えているんですね。
もちろん抑えられないこともあるんですけど(笑)。
でも『PROVIDENCE』では、狡噛さんが現れたことでより冷静でいなきゃと思っているような気がします。狡噛さんは宜野座さんともバチバチしていますしね(笑)。
また、「この人を信用してもいいのかしら?」という人物に対する警戒心もあって、感情を抑えている。唯一、雑賀(譲二)