花澤香菜「PSYCHO-PASS サイコパス」と歩んだ10年「恥じない生き方をしたい」
また、朱ちゃんにとっての狡噛さんのように、ずっと近くで見て助けてくださった先輩方、スタッフさんたちもいるので、朱ちゃんが支えられていることを感じては自分も改めて感謝しなきゃと思うことはあります。
ただ、朱ちゃんの身に起こることってなかなか体験できることではないので、共感するとなると難しいのですが(笑)。でも、考えることをやめちゃいけないなと感化されることはあります。「PSYCHO-PASS サイコパス」の世界はシビュラシステムの管理下で恵まれて生きている人がいる一方、その外側では大きな事件が起こっていたり大変な目に遭っている人たちがいたりして、それを隠してしまっている状況があります。それは今の世界にも同じことがいえると思うので、しっかり考えていかないとと思いますね。
花澤香菜、10年間での2つの変化
――花澤さんご自身が、この10年間で変化したと感じることはありますか?
朱ちゃんを演じた時から比べると演じる役の幅が広がったと思います。お母さん役も演じさせてもらえるようになって、いろんな役を演じられるのはとても楽しいです。
あと、あまり真面目な変化ではないのですが……物との距離感がどんどん掴めなくなってきたこと(笑)。