2021年12月10日 07:00
舞台『千と千尋の神隠し』ダブルキャストインタビュー【千尋編】橋本環奈&上白石萌音
撮影:川野結李歌
宮﨑駿監督の不朽の名作『千と千尋の神隠し』が、『レ・ミゼラブル』など演劇史に残る名作を生み出してきたジョン・ケアードの翻案・演出によって、初めて舞台化される。主人公の千尋を演じるのは、今回が初舞台となる橋本環奈と、幅広く活躍し、放送中の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』も話題の上白石萌音。世界中で愛される作品を演じる心境はいかなるものなのか。興奮の中にも真摯に向き合おうとするふたりの役者魂が見えてくる。
成長していく千尋と心を通わせて
──原作の映画『千と千尋の神隠し』を最初に観たときの思い出と、舞台化にあたって改めてご覧になった感想を聞かせてください。
橋本最初に観たのは小学校1年生くらいです。それが人生で初めて観た映画だったと思うんですけど、小学校1年生では感じたことのない、いろんな感情になったことを覚えています。怖いけど何度も観たくなる。
惹きつけられる。そんな魅力のある映画でした。そして今改めて観ても、その圧倒される気持ちは変わらなくて。どの年代でも惹かれる魅力があるんだなと改めて感じました。
上白石私が最初に観たのは、忘れもしない7歳のときでした。恐ろしいけど引き込まれるものを感じたんでしょうね、おいおいと泣きながら最後まで観ていたそうです(笑)。