2022年4月3日 20:00
「自慢の相方を持ちました」さくらしめじが青春群像劇で表現した、音楽への強い思いと成長
撮影:鈴木友莉
SHIBUYA PLESURE PLEASUREにて4月2日、3日全4公演に渡って行われた、さくらしめじワンマンライブ『春しめじのお花し 二冊目』。演劇とライブを組み合わせた公演となっており、昨年中野サンプラザで行われたワンマンライブ『春しめじのお花し』に続き、2回目となる。
アドバイザーには小説家の中村航を迎え、今回もメンバーの田中雅功が脚本を手掛けた。
本公演に先立ち、4月1日に行われた公開ゲネプロの模様をレポートする。
解散ステージから始まった物語の行方は?
「僕たち2人の音楽はこれで最後です」
そんな言葉で始まった物語。
「ラストコンサート」と銘打たれたステージで高田彪我と田中雅功が「みちくさこうしんきょく」を歌う。時おり笑顔を見せる彪我に対し、雅功の表情は冴えない。そう、雅功は「さくらしめじの解散」に納得できていなかった――。
「ラストコンサート」を終え、場面は代わり、ふたりが暮らす部屋のリビングに。
もともとは幼なじみ4人でバンドをやるために始めたルームシェア。しかし、ひとり、またひとりとバンドを抜け、部屋を出て行き、残ったのは雅功と彪我だった。
大学3年生、将来について考え始める中で、彪我が切り出した解散。