2021年6月3日 07:00
佐藤流司の強さの秘密「自分の人生の主役は自分だから」
ドラァグクイーンになりたいという夢を持つ男の子のお話って現代的というか、今やらせていただく意味があるなと思えたことが最初のトリガーでした。
――LGBTを扱った作品がさかんにつくられているのは、裏返すと、今この社会で悩んだり傷ついたりしているセクシャルマイノリティの方がたくさんいるということです。その現実を踏まえた上で、この作品に臨むにあたってどんな準備をしておきたいですか?
僕自身はLGBTに対しての偏見が一切ないタイプなので、むしろ知りたいのは、否定的な考えを持つ人たちがなぜそう思うのかということですね。いろいろな人が想像するものをちゃんと具現化させるのも役者の仕事だと思うので、肯定的な意見も、否定的な意見も聞いたり、想像して、ちゃんと自分が役に落とし込めるかが大事なので。
――ディーンがなぜジェイミーを受け入れられないのか、その理由を自分の中で通すことが必要だと。
今のところ2つ選択肢はあると思っていて。ディーンは「ホモ」だとか「ゲイ」だとかひどい悪口をいっぱい言いますけど、それはLGBTの方々に対して批判的な意見を持っているのか、それとも自分らしく生きようとするジェイミーの生き方自体に批判的な意見を持っているのか、どちらかなのかなと。