モーリス・ベジャール・バレエ団が3年ぶりの日本公演。クイーンの名曲がダンスで炸裂する『バレエ・フォー・ライフ』ほか
1979年に、ジョルジュ・ドン主演により日本で初めて上演され紹介された「ボレロ」と、1982年に公開されたクロード・ルルーシュ監督の映画「愛と哀しみのボレロ」(物語の中でドンと20世紀バレエ団が「ボレロ」を踊った)をきっかけに、80~90年代にはバレエ界を超えた熱狂的なブームを巻き起こした。
3年ぶり19度目となる今回の日本公演は、東京公演、西宮公演、札幌公演が予定されており、東京公演ではAプロとBプロを上演。Aプロは、世界的ロック・バンド、クイーンの音楽を使って大ヒットを飛ばしてきた『バレエ・フォー・ライフ』。
『バレエ・フォー・ライフ』photo: BBL-Guillermo Mendo Murillo
本作は、アカデミー賞4冠を獲得した映画「ボヘミアン・ラプソディ」(2018)で再び注目を浴び、以後2度にわたる来日公演も話題を呼んだ世界的ロック・バンド、クイーンの音楽を使い、ロックとバレエを融合させた奇跡のステージだ。ベジャールは、クイーンを象徴する存在だったヴォーカルのフレディ・マーキュリーと、ベジャール作品でカリスマ的な存在感を放ったダンサーのジョルジュ・ドンという、同時期にともに45歳で夭逝したふたりのアーティストへのオマージュとしてこの作品を創作。